「学びのワークショップ」レポート「地図で読み解く国際情勢と歴史」(3回目)

12月11日、学びのワークショップ「地図で読み解く国際情勢と歴史」(3回目)の講座が「すわっチャオ」で開催されました。

受講者の感想
武田信玄は何故諏訪侵攻にこだわったかを、諏訪の地理的条件や歴史から紐解きました。
武田家の甲斐の国は決して裕福な地域ではなかったのに対し、間近な諏訪は恵まれていることが多かったことが魅力的だったようです。特に、諏訪を足掛かりに信濃の国を平定するには棒道を始め、幾つかの街道を通じて容易であった上に、食料の生産が豊かで兵糧米等は現地調達ができた。また、古くから諏訪大社信仰の中心で、全国の諏訪神社から情報が集積できることや鹿食免により肉食に伴う文化から体力的にも優れた兵力が確保できたことも大きかったことを学びました。
ワークショップとして、実際に当時の兵士らが身に着けていた鎧兜を身に着けてみると、大変な重さ(10数㌔)に驚きました。信濃国には大きな大名が存在しなかったこと、その中で諏訪は諏訪氏・大祝家が長く存続した利用などを話し合いました。結論は、狭隘な盆地が多かったことや諏訪大社の力を利用するのに便利だったことに辿り着きました。