11月14日、「学びのワークショップ」の一つ、たのしい数学 「記数法を使ってコンピュータの世界をのぞいてみよう」の講座が「すわっチャオ」で開催されました。
ファシリテーターとして『はたらく数学~25の仕事でわかる数学の本当の使われ方~』の著者、篠崎菜穂子さんをお迎えしました。数学をわかりやすく「翻訳」するフリーアナウンサーとして活躍中であり、横浜国立大学大学院に在籍中です。
このワークショップの目的は、数学をもっと身近に、楽しく学ぼう、ということで、まずは誕生日当てからワークショップが始まりました。
16個の数字が書かれた5個の表をもとに、どの表に自分の誕生日の数字が含まれているかをマークすることで篠崎さんがみごと誕生日を当てていき、会場からは拍手が起こりました。皆、不思議がるばかりでしたが、2のべき乗が各表の先頭にあることに注目する、というヒントから、少しずつ仕組みがわかってきたようです。実際31以下の数は、「1,2,4,8,16」の足し算ですべて表せるということまで試してみることができました。
表が5個では、昭和生まれの人は困るので、もうひとつ表を追加し、元あった表にも数字を追加する作業を、大人は悩みながら、中学生はすらすらと進めていきました。これで31までだった数字が63まで拡張できました。この表づくりは大学生でも大変盛り上がるようです。
後半は、重さの違う偽物のコインの入った袋を、少ない回数で見つけるという問題で、やはり2進法を利用した方法で見事に解決できる、ということを解説していただきました。
2進法は、コンピュータの世界で使われますが、情報や状態を表すことのできる、ということを今回の誕生日当て、偽コイン袋当てで、楽しみながら感じ取ることができました。
参加者の感想にも、「普段使わない脳の部分が活性化されたようだった」、また教員の方の「暗記中心でなく、楽しく頭を使う授業をしたい」という感想もありました。参加者がウンウン悩みながら、数字に取り組む姿は、若い人も大人も同じく楽しそうで、2進法について感覚的に楽しく学ぶことができたとても有意義な時間でした。
たのしい数学第1回配布資料(PDF/239KB) ⇒